基本情報 ‐ ファイアーエムブレム トラキア776

作品概要

ファイアーエムブレムシリーズの5作目。
前作の聖戦の系譜の外伝的な作品であり、後半のメインメンバーの一人であるリーフを主人公に、彼の視点で前作の第6~8章あたりの出来事を描くスピンオフとなっています。ただし、後半になると多少の展開の齟齬があり、厳密にはパラレルワールドと言ったほうが正しいです。

そして何より本作は凶悪な難易度でその名を轟かせています。各章の構成は小~中規模で途中セーブが不可という、つまりシリーズ主流の形式ですが、手強い独自仕様が多く、攻略感覚はまるで異なります。

基本事項

  • セーブデータは3つ。セーブは各章のクリア後に可能
  • 中断も可能だが、中断データは再開で消滅する
  • 常時「L+R+スタート+セレクト」でソフトリセット
  • マップ中「Yボタン」でカーソルのスピードアップ
  • マップ中「Rボタン」でカーソルが未行動のユニットへ
  • マップ中「スタート」でミニマップの表示
  • 最高レベルは全ユニット一律で「20」まで
  • 最高ステータスはHPは「80」、それ以外は一律で「20」まで
  • 攻速差「4」以上で再攻撃。スキル「ついげき」は消滅
  • 攻速=速さ-(武器の重さ-体格)。ただし、魔法は体格は無関係
  • 必殺の一撃は攻撃が「2倍」になる
  • 必殺=技+武器の必殺+支援。スキル「ひっさつ」は消滅
  • 命中=武器の命中+技x2+幸運+指揮+カリスマ+支援
  • 回避=攻速x2+幸運+指揮+カリスマ+支援
  • レベルアップで移動が上がることもある
  • 魔法と間接攻撃は外れても耐久が減る
  • 杖は技が低いと失敗する場合がある
  • ライブ、リライブ、リブローは1度に2回行うことがある
  • 出撃準備で並び替えはできない
  • 章開始時の騎乗の有無は前章終了時の状態が維持される。出撃準備で変更はできない
  • 一般の敵のステータスはリセットで微変動する。章によっては重要
  • 敵の同時出撃数は「50体」まで。章によっては重要

勝利条件

門・玉座の制圧
シリーズ従来の勝利条件。リーフで制圧すればクリアとなります。
指定位置から離脱
赤い矢印のある章はその地点から「離脱」する必要があります。リーフが離脱した時点でクリアとなりますが、その時点で残っているユニットは全員捕虜になってしまうため、リーフを最後にするのが基本です。
規定ターンを防衛
規定のターンを耐え忍ぶことでクリアとなります。加えてボスの撃破も条件になっている場合もあり。

勝利条件は主に上記の3種があります。条件に応じて戦術も変わってくるので章の開始時は「状況」から確認を。このほか「指定位置への到達」というものもありますが、これはほぼ気にする必要はありません。

武器の調達は「捕える」で

恐らくシリーズ経験者が最も戸惑うと思われるシステム。
本作は宝箱や章クリアでお金がもらえるなんてことは一切なく、特に序盤の武器調達はこの「捕える」で敵を捕え、その敵から「物交換」で奪うのが基本となります。主な仕様は下記の通り。

  • 「捕える」が可能なのは自分よりも「体格」が低い敵のみ
  • 「捕える」での戦闘は「力・魔力・技・速さ・守備」が半減する
  • 「捕える」が成功して「同行者」として連れているときも「力・魔力・技・速さ・守備」が半減する
  • 捕えた相手の体格が「自身の体格の半分よりも高い」場合は移動も半減する
  • なので、捕えたユニットから必要なアイテムを奪ったら即「解放」が基本
  • ただし、特定のユニットを捕えたままでのクリアが加入等の条件になることもある
  • 騎乗クラスは「体格20」扱いとなる。敵の騎乗クラスは基本的に捕えることができない
  • ただし、スリープにすれば強制的に下馬状態にできる
  • 攻撃手段のないユニットは戦闘を挟むことなく捕えることができる
  • 敵も「捕える」を行う。シスターなどは要注意

捕えたユニットの同行中は大半のステータスが半減している危険な状態のため、可能な限り同ターンにほかの仲間で「人交換」→「物交換」→「解放」としたいところです。

仲間やNPCを「かつぐ」

こちらも「捕える」と似たシステム。
仲間やNPCを「かつぐ」ことで、例えばペガサスナイトで一緒に山や川を越えたり、足の遅いNPCをいち早く安全な場所へ連れて行けたりが可能です。ステータスの変動等、基本は上記「捕える」と同じ。

命中率の上限と下限

それぞれ「99%」と「1%」までであり、つまりは「絶対」のない仕様となっています。「99%」が「絶対」とは程遠いことを嫌というほど思い知らされます。

三すくみ

  • 剣は斧に強く、斧は槍に強く、槍は剣に強い
  • 炎は風に強く、風は雷に強く、雷は炎に強い
  • 光・闇は、炎・風・雷に強い

今作の三すくみの影響は「各5%」と控えめです。前作ほど気にする必要はありません。

指揮

今作の「指揮」は★1つにつき同所属の全ユニットの命中率・回避率に3%の好影響を与えます。
距離に関係なく適用されるため、地味ながらも嬉しい要素…なのですが、主に某天才軍師様のせいで、実際はこちらを苦しめる印象のほうが強いシステムとなっています。

再行動

本作にはまさかの自然な「再行動」の発生確率がユニットごとに設定されています。
★1つにつき5%で、最高★5つの25%。さすがに1人のユニットが1ターンに複数回を発生させることはありませんが、「おどる」の再行動とは別扱いであり、併用して運が良ければ1ターンに4回、さらにラーラも再行動を発生させて再度踊れば6回行動することも可能と言えば可能です。なお、一部の敵にも設定されており、対峙する際は発生した場合の対処にも気を払う必要があります。

ぬすむ

主にシーフ系の兵種スキルである「ぬすむ」は、隣接した「自身よりも速さが低い敵」から「自身の体格よりも軽いアイテム」を1つ盗めます。アイテムの基本調達手段が「捕える」である本作において、自軍シーフの体格はプレイスタイルが変わるレベルの最重要項目となります。

この仕様的に、「重さ20のアイテム」と「速さ20の敵のアイテム」はこのコマンドで盗むことはできません。「かぜの剣」の速さ+5も条件には影響しない模様です。

敵の物交換と購入

上記「ぬすむ」等で丸腰になった敵は、別の敵から武器を受け取ったり、武器屋に走って購入することがあります。丸腰にしたからと油断はできませんが、この購入を利用して犯罪的なお金稼ぎも可能です。

おりる/のる

クラス 魔力 速さ 守備 移動
フリーナイト +1 +1 +3
フォレストナイト +1 +3
ドラゴンライダー +3 +2 +2 +5 +3
ドラゴンナイト +3 +2 +2 +5 +3
マージナイト +1 +1 +1 +1 +3
それ以外 +1 +1 +2 +1 +3

騎乗クラスは乗り降りの概念があり、騎乗中は上記のボーナスが得られます。

状態異常

名称 効果 発動する武器、魔法、杖 治療方法
ポイズン 毎ターン1~2のダメージを受ける
普通にHP0まで下がる
どくの剣、どくのやり、どくのおの、どくの弓
ポイズンアーチ、ヨツムンガンド、ポイズン
レスト
どくけし
サイレス 魔法、杖が使用できなくなる。「話す」も不可 サイレス レスト
スリープ 行動不能かつ力・魔力・技・速さ・守備が0になる
騎乗クラスは強制下馬
スリープ、スリープの剣、ブリザード レスト
バサーク 混乱し、敵扱いになる バサーク、バサークの剣 レスト
ストーン 行動不能かつ力・魔力・技・速さ・守備が0になる ストーン キア

今作から新たに「ポイズン」と「ストーン」が加わりました。
本作の状態異常は章内では自然回復しないため、早めの治療が求められます。しかし、ポイズンはライブ等の経験値稼ぎに利用するという手も。また、同時に複数の状態異常になることはなく、例えばスリープのときにポイズンを食らうと、上書きされてスリープは解除となります。

外伝

外伝マップは本作が初登場。特定の章で条件を満たすと、クリア後に外伝に立ち寄ることになります。詳細は外伝進出条件をご覧ください。

索敵マップ

  • 基本視界は各ユニットの周囲3マス。それ以外は「完全に」見えない
  • 視界は「たいまつ」か「トーチ」で+10マスされる。毎ターン1ずつ減少
  • 視界外の敵の「宝箱を開ける」「離脱する」といった行動は通知はされない
  • 視界外に移動して敵にぶつかると「!」表示とともに強制行動終了となる
  • 敵の総数のみ「状況」で確認可能

索敵マップも本作が初登場。後のシリーズと違い、視界外が完全に見えない難仕様となっています。

疲労

  • 出撃準備の始まる第8章から適用開始
  • この値が最大HPを越えると次の章が出撃不可になる
  • 戦闘(闘技場含む)・盗む・踊るは疲労+1
  • 杖は★・Aが+5、Bが+4…Eが+1とレベルに応じて加算される
  • 非出撃の章をひとつ挟めば全快する
  • アイテムの「Sドリンク」を使っても全快する。編成画面で疲労中でも持たせれば出撃可能になる
  • ただし、価格は5000Gと安くはなく、売っている章も限られている
  • 主人公のリーフのみこの概念なし

今のところ本作だけの独自仕様。Echoesにも似た概念がありますが実情は別物です。
この仕様のため、幅広い育成や無駄な出撃を抑えるなどの調整が求められます。できれば「Sドリンク」を幾つかストックしておき、もしもの場合の非常用とするのが安心です。

武器レベルの成長

それぞれ「50回」使用することで1段ずつレベルアップします。
ここも杖だけは特殊仕様で、★は+10、Aが+5、Bが+4…Eが+1回となっています。

捕虜

離脱マップで残してしまった、または捕えられて連れ去られたユニットは基本的に「捕虜」となります。捕虜となったユニットは第21章外伝で再登場し、ここできちんと離脱させれば復帰となります。これ以降に捕虜になったユニットは行方不明という、死亡とほぼ同義になってしまいます。