基本情報 ‐ ファイアーエムブレム 紋章の謎

作品概要

ファイアーエムブレムシリーズの3作目。
初代作の暗黒竜と光の剣のリメイクを第1部、タイトルの紋章の謎を第2部とした2部構成であり、ハードをSFCに移したことで華々しく一新されたグラフィックもあって、シリーズの知名度を押し上げる火付け役となりました。後にDSにて「光と影の英雄」の副題を付けてリメイクもされています。

基本情報

  • セーブデータは第1部第2部合わせて3つ
  • セーブは各章のクリア後と進撃準備で可能
  • 中断も可能だが、中断データは再開で消滅する
  • 常時「L+R+スタート+セレクト」でソフトリセット
  • マップ中「Yボタン」でカーソルが未行動のユニットへ
  • 村の訪問と城・玉座の制圧はマルスのみ可能
  • 敵の同時出撃数は「32」体まで
  • 最高レベルは全ユニット一律で「20」まで
  • 最高ステータスはHPは「52」、ほかは「20」まで
  • 命中=武器の命中+技x2
  • 回避=速さ+幸運
  • 必殺=武器の必殺+技。必殺の一撃はダメージ「3倍」
  • 攻速=速さ-武器の重さ。攻速差「3」以上で再攻撃

初代作との主な違い

  • 第1部の数名の仲間がいなくなった
  • 第1部の幾つかのマップがなくなった
  • 武器と道具の所持欄が分かれるようになった (4+4個)
  • 武器が壊れると「こわれた○○」として残るようになった
  • 魔法の攻撃に力の値が加算されるようになった
  • シスター(僧侶)の経験値獲得方法が「杖の使用」に変わった
  • シューターが長射程かつ移動不可の敵専用職になった
  • 魔法防御がレベルアップ時に上がるようになった (一律3%)

そのほか、大きな違いは下記にて。

2部構成

第1部 暗黒戦争編 暗黒竜と光の剣
初代作のリメイクに当たる第1部は、第2部に比べるとライトな内容で、アイテムやお金は余り気味、増援も現実的な範囲で収まります。シリーズが久々でも勘を取り戻すのに良い難易度となっています。
第2部 英雄戦争編 紋章の謎
難易度的には第2部こそが本番。第1部と比べると圧倒的な前倒し感があり、中盤までは物語的にも劣勢を強いられます。ただ、そのぶん成長率に影響する星のかけらが序盤から手に入り、また「ほしのオーブ」の所持期間もやや長く、第1部よりもユニットを強化しやすくなっています。

各部の特徴は上記の通り。特別な理由がなければ普通に第1部から始めるのがいいでしょう。また、第1部を全員加入&犠牲者なしでクリアした場合はそのまま第2部に突入し、第2部も同様に全員加入&犠牲者なしでクリアすると、パーフェクトクリアの報酬として最後にちょっとしたものが見られます。

出撃準備

マップ開始前の出撃準備にて、アイテムの整理とセーブができます。
出撃メンバーを選ぶ際は、選択後に一旦画面を戻すと選択中のメンバーが前に詰まるため、これを利用しての並び替えも可能です。また、規定人数以下での出撃もできるようになっています。

輸送隊

預かり所は存在せず、マルスはどこでも、ほかのユニットはマルスに隣接することで「輸送隊」が利用できます。マルスがお店に入れば輸送隊が直接お店と取引することも可能です。深く考えてはいけません。

おりる/のる

クラス 速さ 守備 魔防 移動
ソシアルナイト +3
パラディン +2 +3 +3 +2 +6 +4
ペガサスナイト +3 +3 +6 +2
ドラゴンナイト +3 +3 +3 +4 +4
ホースメン +2 +2 +3

騎乗クラスは「乗り降り」の概念があり、騎乗中は上記のボーナスが得られますが、城の中などの屋内戦では降りた状態でないと進入することができません。降りるとホースメンは下級クラスのハンターに、それ以外はナイトというクラスに変わり、ナイトは扱う武器種も剣に変化します。

注意点の1つとして、クラスチェンジのボーナスは騎乗時にしか影響しないため、つまり騎乗クラスは屋内戦だとクラスチェンジのステータスボーナスがないも同じということになります。
また、騎乗中にレベルアップした場合、騎乗ボーナスを足して「20」に達しているとそれ以上は上がりません。後半のレベルアップはこのあたりも注意する必要があります。

悪い面が目立ちますが、降りた状態は下級職扱いのため、例えば闘技場では転職後でも楽に戦えるメリットもあります。ホースメン以外は扱う武器種も変わるため、使い分けが可能と言えば可能です。

盗賊

専用の「とうぞくのかぎ」はなく、素で扉を開けたり跳ね橋を架けたりが可能です。
もちろん敵の盗賊も同様なので、扉の中の宝物庫にも侵入してしまう点に注意。ただ、敵盗賊が宝箱を開けたとしてもその盗賊のドロップ品として追加されるだけなので、マップ端から離脱してしまうまでに倒せば回収が可能です。むしろ「たからのかぎ」を用意するくらいならこのほうが手軽に済む場合もあります。

特効

系統 対象
Sナイト系 ソシアルナイト、パラディン
アーマー系 アーマーナイト、ジェネラル
ナイト系 ソシアルナイト、パラディン
アーマーナイト、ジェネラル
傭兵系 傭兵、勇者
部族系 山賊、海賊、蛮族、盗賊
飛行系 ペガサスナイト、ドラゴンナイト
飛竜
かりゅう 火竜
ひょう竜 氷竜
ドラゴン系 (1) ドラゴンナイト
火竜、魔竜、氷竜、飛竜、神竜
ドラゴン系 (2) ドラゴンナイト
火竜、魔竜、氷竜、飛竜、神竜
地竜、暗黒竜

一部の武器には「特効」があり、特定の対象に対して武器の攻撃力が「3倍」になります。2種あるドラゴン系はドラゴンキラーのみ「1」、それ以外は「2」になります。

ドロップアイテム

敵の道具欄にあるものはドロップアイテムであり、上述した通り敵盗賊が宝箱を取得した場合もここに入って取り返すことが可能です。なお、お金の場合は表示されません。

増援部隊

敵フェイズに出現&即行動という点は初代作と同じですが、出現時の通知はあります。
また、増援の出現箇所を塞いだ場合、消滅ではなく次のターンに持ち越されます。小出しにすれば比較的安全に稼ぐことも可能。弓兵の増援なら尚更です。ただし、ボスを撃破すると基本的に出現が止まるため、あえてボスを生かしておくなどの調整が必要な場合もあります。

隠れた財宝

第2部限定の要素。マップ上の特定の範囲にユニットが待機すると、「幸運」の確率でアイテムが発見できることがあります。盗賊なら100%の精度で発見可能。

重要アイテム入手リスト

重要アイテムの多い第2部は、メニューの「状況」でもう一度Aボタンを押すと、星のかけらとオーブの入手状況を一目で確認できる「重要アイテム入手リスト」が表示されます。

マムクートと竜石

竜石 速さ 守備 魔防 移動
火竜石 (バヌトゥ) +8 -2 +11 +4 +2
火竜石 (チキ) +8 -3 +11 -5 +2
氷竜石 +10 -3 +14 +1
飛竜石 +4 -3 +9 -5 +7
魔竜石 +6 -3 +14 +10 +1
神竜石 +10 +10 -3 +9 +2

今作のマムクートは竜石を武器として使うのではなく、変身アイテムとして使用する方式です。使用する竜石とキャラによってそれぞれ上記のボーナスが入り、HPは2倍になります。持続ターンは「幸運」が高いほど長くなりやすい模様。また、ブレスは竜族以外の守備を無視します。