神話辞典 ‐ ヘラクレスの栄光4 神々からの贈り物

概要

前作と同じくの神話辞典。今作ではトランティアで入手できます。

内容

ゼウス

神々の王。地上の支配者。
全能の神ゼウスは、世の中のすべての出来事を知っていると言われている。
性格は厳しく、時には人間に過酷な試練を与えることもある。
敵も味方も超越した存在である。

ハデス

死者の国、冥界の王。ゼウスの兄。
ゼウスのことを疎ましく思っているので、隙があれば地上に災いを引き起こそうと考えている。
しかし、普段は美しい自然の秩序を重んじる厳格な神である。

ポセイドン

海の王。ハデスの弟であり、ゼウスの兄。
ハデスと同じく、ゼウスのやりかたが気に入っていない。
ポセイドンは気まぐれである。些細なことで気分を害して怒る。
海が荒れるのはポセイドンの怒りの表れである。

ヘルメス

旅人の守り神。旅人はヘルメスへの感謝を忘れてはいけない。
世界中に建てられたヘルメス像を見かけたら、必ず挨拶をしておくべきである。
幾度となく助けてくれるはずである。

ヘーラー

ゼウスの妻であり、家庭の守り神。焼もち焼きの女神として知られている。
ヘーラーに嫌われた者は幸せな家庭生活を営むことは困難となる。
ヘーラーの怒りはゼウスをも恐れさせるほどの凄まじさである。

ヘパイトス

職人の神様。
ヘパイトスに見込まれた者は、立派な職人になることができるという。
あまり知られていないが、ビーナスの夫である。

ビーナス

美しい者の守護者であり、自らも大変美しい女神である。
ときどきほかの女神たちと美しさを競い合い、険悪な空気を作り出してしまう。
美しさからくる自信からか、大変気が強い女神である。

アレス

戦いの神様。
頭を使った戦略的な戦いよりも、一気に畳み掛ける力の戦いを得意としている。
そのために簡単な罠にあっさりひっかかり、恥をかいてしまうことも少なくない。

アテナ

知恵の女神であると同時に戦いの神。
その戦いぶりは知恵の女神の名に恥じない。
アレスとの戦いでもしばしば勝利を収める。
知恵を何よりも尊いものと考えるギリシアの人々にとっては大切な女神である。

アポロン

太陽の神。音楽などの芸術の神。
青春の象徴としての神など、様々な面から崇められている。
その結果、多くの芸術家たちが彫刻や絵画などでアポロンの姿を再現しようと試みることになった。
しかし、アポロン自身は人間の想像の域を超えた美しい青年の姿をしている。

アルテミス

月の女神にして、狩猟の女神。活発な少女の姿で森を駆け巡る。
その潔癖な性格から、時には無慈悲な行為をしてしまうことがある。
狩人はアルテミスの姿を見かけたら気をつけなくてはならない。

デメーテル

農業の神様。
大地に根を張る植物がすくすくと育つのは、デメーテルの優しさと喜びの表れである。
その反対に、冬にはほとんどの植物が枯れてしまう。これはデメーテルの悲しみの表れである。

バッカス

ブドウ酒の神様。人間にブドウ酒を贈った神様である。
ブドウ酒は人間を幸福にするのか、それとも不幸にするのか。
バッカスの贈り物は、大昔より議論の的になっている。
どちらにしても、バッカスの贈り物は多くの人間に親しまれており、
そのお陰でバッカス自身も人気のある神様である。

モイライ

クロートー、ラケシス、アトロポスの3人の年老いた女神たちのこと。人間の運命の糸を司る。
ラケシスは糸を与え、クロートーは糸を紡ぐ。アトロポスは糸を断ち切る。