基本情報 ‐ ファイアーエムブレム Echoes
作品概要
公式サイト
https://www.nintendo.co.jp/3ds/ajjj/
シリーズ2作目のファイアーエムブレム外伝の満を持してのリメイク作品。キャラクターデザインにアトリエの黄昏シリーズなどを手がける左氏を据え、約25年ぶりに生まれ変わります。
基本事項
- L+R+スタート+セレクトでソフトリセット
- 全体マップや戦闘中「Rボタン」で視点角度変更
- 戦闘突入時に「Lボタン」でその戦闘のみアニメオンオフを逆に
- シリーズ恒例の「三すくみ」はなし
- 速さの差「1」以上で再攻撃
- 相手の守備がこちらの攻撃以上でも最低1ダメージが入る
- 黒魔法は相手の地形効果を無視する
- ステータス上限は「40」を基本に、あとはキャラごとの補正値が入る
- HP上限は一律で「52」まで
- 魔法防御もレベルアップで上昇する。ただし確率は低い
- ステータス画面の下画面を2回タッチでキャラを拡大とかできる
- 名声値はグローバルランキングに関係する
難易度選択
難易度を「ハード」にすると、確認できた限りでは下記の変化が生じます。
- 敵のレベルが上がる
- 敵の数が増える
- 敵の装備品が上質になる
- 一部の敵の位置が変わる
- 一部の敵の思考ルーチンが変わる
- 名声値が入りやすくなる
思考ルーチンは、例えば1章のスレイダーはノーマルだと攻撃範囲に入らなければ動きませんが、ハードだと付近のソシアルナイトの範囲に入るだけでも一緒に動き始めます。ほか、ハードでしか獲得できない勲章も存在します。
退却
- 3ターン目から使用可能
- 敵の撃破状態は保たれる
- 探索のザコ敵の場合は消滅する
- 探索の固定戦闘など、一部の戦闘では使用不可
- オリジナル版と違ってNPCは消滅しない
- 召喚された魔物や魔女は消滅する
真面目に戦略に組み込むとかなり有効なコマンド。特に「竜の盾」を奪取したい戦闘や、ザコ敵が厳しい場合の探索で効果を発揮します。厄介な祈祷師に飛行系を突っ込ませて倒して退却という手も有効です。
道具袋
- これまでで言う「輸送隊」的なもの
- 上限は部隊ごと「記憶の欠片」「小さな歯車」「ミラの歯車」を除いて100個まで
- 戦闘中でもリーダーと隣接することで出し入れ可能
- 同様に食物が入っていれば「食事」も可能
だいたいシリーズ従来通りの仕様と言えます。「食事」も回復アイテムが使いやすくなったというくらい。食物をたくさん持っていればアルムとセリカは気軽に回復できます。
特効
種類 | 武器 | 戦技・魔法 |
---|---|---|
騎馬特効 | レイピア ナイトキラー |
葬騎の一撃 (ロムファイア) |
鎧兵特効 | レイピア | 殺撃破甲衝 (イルウーン) 秘剣・甲冑通し (武人の剣) 鎧砕き (鋼の槍、ロムファイア、クレーベの槍) |
飛行特効 | 弓全般 | 燕返し (勇者の剣) |
魔物特効 | 聖なる剣 聖なる槍 聖なる弓 ファルシオン クレアの槍 |
聖天弓 (光の弓) エンジェル (黒魔法) |
特効は武器や戦技の威力が「3倍」になります。あくまで武器や戦技への影響なので、武器を持たない弓兵の攻撃に飛行特効はありません。
探索パート
- 主人公+9名で乗り込むことになる
- 敵シンボルにぶつかると簡単な戦闘になる
- 敵シンボルにぶつかるときに攻撃を当てると敵のHP微減+やや距離が詰まって始まる
- 敵シンボルに後ろからぶつかられると敵フェイズから始まる
- 戦闘突入時に周囲に敵がいると増援的に参戦してくる
- 木箱や壷を破壊すると硬貨やアイテムが出てくることがある
- 木箱や壷ごとのアイテム出現の判定は探索ごと3~4回の破壊まで?
- この探索パートのみ疲労度の概念がある
- いつでもユニット単位での「離脱」ができる。主人公の離脱で一括離脱
洞窟などのダンジョンはこの探索パートに切り替わります。人数がいる限り必ず10名での出撃となりますが、すぐに個別離脱させれば任意の人数にすることも可能です。
疲労度
- 探索パート限定の概念
- ユニットごと戦闘を行うごとに蓄積する
- 現在の状態はステータスのHPの右の「表情アイコン」で表される
- 疲労の蓄積のしやすさは恐らくユニットごとに異なる
- 疲労状態になると最大HPが約半減する
- 食物の使用、ミラ神像へのお供え、疲労回復の井戸などで回復する
- 全体マップに出れば全員全回復する
仕様は異なれど、一応トラキア以来となる概念。実際は探索中でも食物がたくさん拾えますし、そもそもHPに不便がなければ疲労状態のままでも問題ありません。
ミラ神像
- お供え
- クラスチェンジ
- ミラの歯車
大半のダンジョンと一部の施設に存在し、上記のメニューが利用できます。
お供えは食物を捧げることで全員の疲労度の回復と助言がもらえるほか、酒類の場合はミラの歯車の使用回数も回復します。ミラの歯車は記憶の欠片や支援会話の閲覧ができますが、これは全体マップでも同様です。
増援部隊
- 3章以降、全体マップの特定の拠点から発生するようになる
- こちらの進攻状況に応じて出現場所や部隊構成が変わる
- こちらの行動後に確率で移動をする
- 攻め込まれると敵フェイズから始まり、出撃準備もできない
- 敵の固定部隊と混ざっているときは両方を相手にすることになる
- 発生施設の固定敵を倒せば出現しなくなる
本作の増援は、3章以降の全体マップにて部隊単位で出現します。
こちらの行動後に移動してくるので、ある程度近づいてきたら「待機」等で都合の良い地点まで誘き出し、こちらから叩くのが無難です。ただ、戦闘後にセーブできることからも、詰む状況を避けるために戦闘後に攻め込まれて連戦を強いられることはないんじゃないかと思います。あったらごめんなさい。
なお、戦闘中の増援は基本的にありませんが、そのぶん魔物の召喚や増殖があり、また終盤の数マップやDLCには純粋な増援や特殊な敵の出現機構も存在します。
旅の商人
アルム軍
- 3章 森の村 (1人)
- 4章 ヌイババ館 (3人)
セリカ軍
- 3章 山の村 (1人)
- 4章 賢者の里 (3人)
旅の商人を利用すると、指定したアイテム1点を別の軍に移動できます。それぞれ上記の場所に存在し、一度利用するとその商人は消滅します。
状態異常
- 毒 … 毎ターンHPが10減少する。これで死ぬことはない
- 魔法封じ … 魔法とワープが使用不可になる
- 移動封じ … 移動不可かつ回避も-30される
いずれも数ターンで自然治癒するほか、DLCまで考慮するならレストの魔法で治すこともできます。
村人ループ
オリジナル版から存在する七不思議のひとつ。
傭兵系のユニットは魔戦士のレベル10になるとなぜか村人にクラスチェンジでき、実質無限レベルアップや他系統のクラスになることが可能です。いざというときの救済措置とくらいに捉えておきましょう。
オリジナル版との違い
- レベルアップで魔法防御が上がることがある
- 弓の射程が1-5ではない (上級弓兵ならスキルでそうなるが)
- マミーがそこそこ強く、経験値もそれほど美味しくない
- 天使の指輪を装備してもレベルアップの上昇値が「+2」にならない
- アルムのクラスチェンジが任意に
追加要素は別として、オリジナル版の経験者にとって特徴的な変更点はこのあたりではないかと。
主題歌
アルカディアの継ぎびと
https://www.youtube.com/results?search_query=アルカディアの継ぎびと
エンディングの後日談で流れます。後日談との相性が素晴らしく、もう今後のシリーズの主題歌は後日談での使用を前提に作ってもいいんじゃないかと思うくらい。歌っているのはJanis Crunchさん。