基本情報 ‐ ファイアーエムブレム 聖戦の系譜

作品概要

ファイアーエムブレムシリーズの4作目。
シリーズで初めて舞台を一新した作品であり、同時に各章の規模の拡大とそれに伴う途中セーブ、アイテムの使用回数の有料修理など、シリーズ全体で見ても珍しい独自仕様が目立ちます。しかし、恋愛システムと親子二代にわたる重厚なストーリーは、今なお広く支持されています。

基本事項

  • セーブデータは4つ
  • 常時「L+R+スタート+セレクト」でソフトリセット
  • マップ中「Yボタン」でカーソルのスピードアップ
  • マップ中「スタート」で簡易全体マップの表示
  • 最高レベルは全ユニット一律で30まで
  • 最高ステータスはクラスにより異なる。HPと運は一律
  • 武器レベルは「★・A・B・C」の4段階
  • お金は個別所持。上限は50000Gまで
  • 教会に待機すると次のターンにHPが全回復する。ただし有料
  • 本城待機や城の守備でもHPが幾つか回復する。これも有料
  • 各章のクリア時、制圧した城の数に応じて全員の所持金が加算される
  • 預かり所はほぼ並べ替えの用途

各章の規模

各章の規模が拡大し、城を制圧するごと展開が二転三転する形式になっています。これに伴い毎ターンの冒頭にセーブが可能です。また、屋内戦は存在せず、全般的に騎乗クラスが有利となります。

アイテムの仕様

使用回数のあるすべてのアイテムが町の修理屋で修理可能です。ただし「渡す」という行為はできず、ほかのユニットに回すには中古屋を経由させるしかありません。アイテムをくれる村の訪問やドロップする敵の撃破は、できるだけそのアイテムを持たせたいユニットで行うのがスムーズです。

擬似乱数

あらゆる行動は擬似乱数で制御されており、早い話「同じ順序」で「同じ行動」をすれば必ず「同じ結果」となります。究極的には開始から同じ行動をとり続ければ完全に同じ展開が再現できます。

再攻撃

  • スキル「ついげき」を持つ
  • 攻速が「1」以上上回る

シリーズの基本仕様である「再攻撃」を行うには上記の2点を満たす必要があり、スキル「ついげき」の有無はユニットの使い勝手に結構な差を生みます。攻速は「素早さ-武器の重さ」。

必殺の一撃

同じく、シリーズ基本仕様の「必殺の一撃」も上記のいずれかを満たさないと発生の判定がありません。効果も従来のダメージ3倍ではなく「攻撃力2倍」となっており、素では1しか与えられない相手にも大ダメージが期待できます。また、本作では「特効」の効果も必殺の一撃と同じです。

恋愛システム

  • 好感度は基本的に隣接することで上昇する
  • ただし、上昇判定があるのは各章「50ターン目」まで
  • 好感度は専用の会話でも上昇する
  • 好感度は組み合わせによって初期値やターン毎の上昇値が異なる
  • 恋愛の進行度は町の占い屋で一番高い相手のみ確認できる
  • 恋人関係が成立すると片方の死亡以外で解消されることはない

本作を代表するシステム。恋人関係が成立すると支援が発生したり所持金の譲渡が可能になるほか、親世代のカップリングは子世代の成長率やスキルなどに影響し、後半の難易度を大きく左右します。

三すくみ

  • 剣は斧に強く、斧は槍に強く、槍は剣に強い
  • 炎は風に強く、風は雷に強く、雷は炎に強い
  • 光・闇は、炎・風・雷に強い

シリーズ主流の三すくみは本作が初登場。武器それぞれの相性により命中率に「±20%」の影響を及ぼします。この数値はかなり大きく、本作においては可能な限り相性の良い武器で当たるのが基本となります。

指揮官

指揮官に☆を2つ以上持つユニットは、自身と周囲3マスの指揮下のユニットの命中・回避に好影響を与えます。☆2つで10%、以降1つ増えるごとに10%加算されます。最高☆5つの40%。

支援効果

恋人関係の2人は、3マス以内にいればお互いの命中・回避に10%の好影響が発生します。また、恋人関係や血縁関係のユニットの隣で戦闘を行うと、演出を経て必殺の一撃が発動することがあります。

所持金の譲渡

恋人関係のユニットはお互いにのみ、シーフとシーフファイターは誰にでも、所持金を「あげる」ことができます。ただし、金額の指定はできず、相手が50000Gに達しない限りすべてを譲渡してしまう点には注意を。また、シーフとシーフファイターの場合は経験値10が入ります。

武器の撃破数

各武器の武器レベルの右にある☆は撃破数を表し、この数が「50」を越えると、以降は必殺率に加算されていきます。最高☆100の+50%。もちろんスキル「ひっさつ」がなくても発動します。

村の訪問と盗賊

村を訪問すると最大5000Gがもらえるほか、アイテムが得られたり、ステータスがアップすることもあります。盗賊に襲われると毎ターン村の一部が破壊され、もらえる金額が500Gずつ減っていってしまいますが、10ターンで完全に破壊されない限りアイテムやステータスアップに影響はありません。

敵増援と稼ぎ

多くの敵の一隊は、指揮官のHPを大きく減らすか指揮下のユニットを3体前後まで減らすと、指揮官が城へ引き返し再び兵を伴って出現します。これを利用して稼ぎが可能です。

状態異常

名称 効果 付与
サイレス 魔法と杖が使用できなくなる サイレスの杖
スリープ 行動不能になる スリープの杖、スリープの剣
バサーク 混乱して味方を攻撃する バサークの杖、バサークの剣

状態異常は本作がシリーズ初登場。いずれも4~5ターンで自然治癒するほか、バサーク以外はレストの杖で治すことも可能です。バサークは自軍専用。

代替ユニット

親世代の女性ユニットが未婚、または死亡の状態で第五章を終えた場合、その子供の枠は「代替ユニット」が務めます。彼らは彼らで魅力的なのですが、ステータスやスキル面、またアイテムの引き継ぎができないことからも、本来の子供に比べて戦力面で劣ってしまうのは否めません。親世代の女性ユニットは全員誰かしらと結婚させ、かつ最後まで生存させるのが基本となります。ただし、例外もあり

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