基本情報 ‐ ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣

作品概要

ファイアーエムブレムシリーズの栄えある初代作。
発売当時はオペラ調の豪華なCMでも話題になりました。今ではCM冒頭の「超大作」の文字がまったく誇張に感じないシリーズへと成長したのは個人的に感慨深いところです。

以降、本作はSFCの紋章の謎の第1部として一度、DSの新・暗黒竜と光の剣で二度のリメイクが成されています。以下、本作の仕様を有名なSFC版との比較も交えて解説していきます。

基本事項

  • セーブデータは2つ。セーブは章のクリア時のみ可能
  • 中断も可能だが、中断データは再開で消滅する
  • 砦・城に待機すると次のターンにHPが3~9回復する
  • 村の訪問と城・玉座の制圧はマルスのみ可能
  • 経験値100でレベルアップ。レベルは「20」まで
  • 一部のクラスはレベル10以上でクラスチェンジが可能
  • HPは「52」、移動は「12」、魔防は「7」が最高
  • それ以外のステータスは「20」が最高
  • 魔防の初期値はほぼ一律「0」。レベルアップで上昇もしない
  • アイテム所持は武器・道具あわせて「4つ」まで
  • 攻速差「1」以上で再攻撃。攻速=素早さ-武器の重さ
  • 必殺の一撃はダメージが「3倍」になる
  • 死んだ味方ユニットは基本的に生き返らない

味方ユニットの数

  • タリスの大僧侶「リフ」
  • ガルダの大海賊「ダロス」
  • グルニアの巨壁「ロジャー」
  • 軟派な色男「ジェイク」
  • ディールの動く要塞「ベック」

本作にはSFC版では容量の問題で抹消されてしまった上記5名の存在があります。せっかくなので、本作をプレイするならこの5人を率先して使ってみるのもいいのではないかと。このほか、最終章ではやたらと強いガトー様もユニットとして使用可能です。司祭のくせに守備15とかあります。

章の数

  •  4章 そうげんのたたかい
  •  9章 ペラティのかりゅう
  • 13章 グルニアのもくばたい
  • 18章 グルニアくろきしだん
  • 21章 けっせんマケドニア

同様に、SFC版ではカットされてしまった上記5つのマップがあります。SFC版しか知らない人は新鮮な気持ちで臨めること請け合いです。中でも21章は結構な高難易度となっています。

出撃準備

できることは各ユニットのレベルとHPとアイテムの確認のみで、アイテムの整理やお店の利用、出撃位置の入れ替えといったことはできません。また、規定人数以下での出撃も不可となっています。

地形効果

城・海+ 30+ 25
砦・柱+ 20+ 15
草原+ 5

回避率に影響のある地形は上記の通り。戦闘開始時にも一瞬だけ表示されます。玉座は「床」扱いで地形効果はなし。また、ペガサスナイトとドラゴンナイトは「空」扱いで地形効果を得られません。

戦闘情報はメーター表示

戦闘中の情報はHPのほか、「命中率、攻撃力、守備力」の3項目が「メーターで」表示されるのみ。必殺率は表示されません

預かり所

輸送隊は存在せず、持ちきれないアイテムは各章に存在する預かり所に預けることになります。上限は40個まで。宝箱や敵のドロップで持ちきれない場合は新規入手したアイテムのみ預かり所に飛ばすことができますが、買物中に利用することはできません。

ナイト系

騎乗クラスには乗り降りの概念がなく、屋内戦でも騎乗したまま戦うことができます。さらに剣を扱うこともでき、SFC版より汎用性が高まっています。同じようにアーマーナイトも剣が扱えますが、逆に将軍は槍が扱えず、剣でもサンダーソードだけ使用不可となっています。

僧侶の経験値獲得方法

杖を振ってではなく、敵の攻撃を耐えるとその敵の経験値が入るというマゾ仕様になっています。うまく砦の上で盗賊に攻撃され続ける状況にできれば序盤でも一気にレベル20まで上げられます。

盗賊

  • 宝箱を開けられる
  • とうぞくのカギが使用できる
  • 敵盗賊は村を破壊する
  • 敵盗賊は扉を開けられない
  • 敵盗賊が宝箱を開けてもドロップ品にはならない

盗賊の仕様は上記の通り。「とうぞくのカギ」は扉・跳ね橋の両方に対応でき、かつ「16回」も使用できる便利アイテム。ぜひとも活用したいところです。敵盗賊の宝箱の仕様にも要注意。

魔道書の威力

魔道書の威力にステータスは関係なく、また魔法防御もガトー様以外は一律「0」なので、つまりはほぼ固定ダメージとなっています。魔道士、僧侶、司祭の「ちから」に意味はありません。

マムクートと竜石

竜石を普通の武器のように使用して戦います。回数は無限。ただし、攻撃力も通常武器と同じ扱いで、相手の守備力を無視することはありません。また、竜石自体に守備力を上げる効果があるためか、マムクートの守備力の成長率は0%になっています。

シューター

長射程ではなく通常射程の一般ユニットであり、味方にも数名います。堅くて遅い弓兵的な存在で、移動力は全ユニット中最低の「4」。しかし、最強武器の「エレファント」はグラディウスやパルティアの神器に匹敵する威力を誇ります。これはもう使うっきゃありません。

特効

武器 対象
ナイトキラー ソシアルナイト
アーマーキラー
ハンマー
アーマーナイト、しょうぐん
レイピア ソシアルナイト、パラディン
アーマーナイト、しょうぐん
弓全種
クインクレイン
ペガサスナイト、ドラゴンナイト
サンダーボルト シューター
ドラゴンキラー ドラゴンナイト、マムクート(地竜以外)
しんりゅうせき マムクート(地竜以外)
ファルシオン マムクート(地竜のみ)

一部の武器には「特効」があり、特定の対象に対して武器の攻撃力が「3倍」になります。

増援部隊

基本的に出現時の通知はありません。該当ターンの敵フェイズに唐突に出現し、即行動します。
また、出現箇所を塞いだ場合は消滅します。例えば5~7ターンに増援が出るポイントがあるとして、その間にそこを塞いだ場合、SFC版では8~10ターンに持ち越されましたが、本作ではもう出てきません。

敵の同時出撃最大数

一度にマップに出れる敵の数は「19体+ボス」が最大となります。
これを利用して敵を最大数いっぱいにしておけば、章によっては増援出現ポイントを塞がずに増援出現ターンをやり過ごすことが可能です。8章、17章、18章あたりは有効かもしれません。

アイテムいろいろ

  • ナイトキラーにパラディンへの特効がない
  • ファイヤーガンに飛行系への特効がない
  • ウォームは通常射程の魔法。命中は低いがオーラに次ぐ高威力
  • メリクルはマルス専用かつレベルアップ時の上昇値が確率で増加する効果
  • メリクル、グラディウス、パルティアに獲得経験値2倍の効果はない
  • 武器の耐久が尽きると「こわれた○○」にはならずに消滅する
  • ハマーンが「レイピア、メリクル、グラディウス、パルティア、エクスカリバー、オーラ」には効かない
  • ほしのオーブの効果は武器の耐久が減らないのみ。成長率は上昇しない
  • ひかりのオーブの効果は敵の地形効果を無視するのみ。必殺や特効は無効化しない
  • だいちのオーブに支援効果はない

メリクルの正確な効果は「レベルアップ時のステータス上昇の+1が+2になることがある」です。頻発するわけではありませんが、「力・運・守備力・HPすべて+2」なんて幸運なパターンもあります。

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