ザックとオンブラ まぼろしの遊園地 レビュー

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タネも仕掛けもありません

機種 ニンテンドーDS
ジャンル アドベンチャー
発売元 コナミ
発売日 2010年10月28日
評点   (7点)

コナミの発する「レイトン型AVG」の一番手。
教授ファンの自分としては、最初「どれだけ似ているのか?」という黒い興味が先行し、色眼鏡をかけながらプレイしてしまった節があるのですが、ところがどっこい、これがなかなか良くできているのです。

物語はデルフィーノ島という島を舞台に、駆け出しの手品師であるザックが、ヒロインのポリーやオンブラと一緒に、手品を披露したりキザなマジシャンと対決をしたりしながら、50年に一度開催されるお祭りの謎に迫るといったもの。

アドベンチャー+ミニゲームという構成は確かに教授を彷彿とさせますが、相違点としてまずそのミニゲームの性質が挙げられます。教授が閃きを重視するナゾが多いのに対し、本作は反射神経や記憶力などを問われるものばかり。また大抵時間制限が設けられていて、教授のようにひとつの問題と数分間にらめっこをするようなこともありません。
難易度は「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の三段階から選択ができ、こういうのが苦手な人でも安心です。ただし、ごく一部「かんたん」でも苦戦するものも。

もうひとつ、「オンブラ」の存在があります。
このタイトルにもあるオンブラとは本作のマスコット的存在で、ミニゲームの大半はこのオンブラをタッチしたり引っ剥がすことで始まり、またミニゲーム自体もオンブラを扱うものばかり。見た目はムーミンのニョロニョロを黒く丸くしたようなのが基本型なのですが、長かったりでかかったり羽が付いていたり、発光したりタイヤが付いていたりと実に多彩な形態があり、またそれらを記録するため魚拓ならぬ「オン拓」を取ることができたりします。全体的にこのオンブラをうまーくシュールに活かしていて、こういう存在は教授にはなかったものだと思います。

で、肝心の内容なのですが、これがなかなか良かったのです。
というか、このストーリーから受ける印象というものが実は一番教授と異なる部分で、教授って絵柄の割に実際の内容は少し渋めで、タイトル画面もいつも暗くて陰がある感じなのですが、本作はほんと絵柄のイメージのまんま、タイトル画面にも青い空と青い海が描かれ、まるでNHKのアニメや世界名作劇場に近いものを感じさせます。キャラクターは根っからの悪人はおらず、音楽は楽しく可愛らしく、教授よりも対象年齢は下がっているきらいはあるものの、これはこれできちんとした世界観が確立されていました。
ただ、展開的に少し「?」な部分もあったので、もうひとひねりぐらいは欲しかったかも。あとヒロインのポリーの声が違和感ありすぎで…。上手いとか下手ではなく合っていないのです。実はそれくらいの年齢なのでしょうか?

というわけで、終わってみれば教授とはだいぶ差別化の図れるものでした。
もちろん、そもそもの始まりは教授にインスパイアされてのものだとは思いますが、「ドラクエ型RPG」なんて言葉もあるように、結果的に質感の違うものができたならそれはそれで結果オーライではないかと思います。想像していたよりもずっと良作でした。

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