ヴァーミリオン レビュー

スポンサーリンク

暫定最安のRPG

機種 メガドライブ
ジャンル RPG
発売元 セガ
発売日 1989年12月16日
評点   (4点)

小・中学生の頃に幾度となく行った激安ゲーム探訪にて、ほぼすべての店で存在し、ほぼすべての店で最安記録を誇っていたのが本作「ヴァーミリオン」です。中でも驚愕の最安値はビックリマン(お菓子)よりも安いという有様で、自分はこれ以上安いRPGというものを見たことがありません。

電源を入れると画面がスゥと降りて行き、崖の上に刺さっている剣が中央に映るとともに「デデデデデン!デデデデデン!デン!ジャア~!」と稲光が轟く、価格の割に無駄に力の入ったオープニング。しかもこれ飛ばせないという、のっけから早くも価格通りのクソゲー臭を出してくれています。さあ、果たして、どれほどのクソゲーなのでしょうか。

…と思って始めてみると、そこそこ綺麗な村のグラフィックに迎えられ、意外なクオリティに戸惑います。村の外に出てみればウィザードリィのような3D型のフィールドマップという斬新な仕様に迎えられ、戦闘が始まると今度はゼルダを彷彿とさせるアクションRPG(当たり判定の短さはラグーン並)となり、やはり新鮮な気分で楽しむことができます。「キム」というお金の単位も新しい。

初めてプレイしたときは、正直「悪くない」と思いました。
変な言い方をすれば普通のRPGをベースに有名シリーズのシステムを拝借してツギハギしたようなものですが、それはそれでひとつの色を出せているのではないかと思ったのです。

なのでなんだか得した気分になって、この残念な市場価格もきっと出荷のケタを間違えたとかそんなんだろうと勝手に解釈したりして、数時間のあいだは結構楽しむことができたのですが…

やっぱりだめでした。

新鮮味を感じるのことができるのは序盤のほんの束の間であり、初見でこそ「悪くない」と感じる印象は、それが延々と繰り返されるとなるとやっぱり「悪い」であり、しかも下手に致命的バグの潜む問題作よりもタチが悪かったりします。

例えば新しい村・町に着いたら武具を新調するのが当たり前で、それがまたほんと微妙な上昇数値で、さらに敵も微妙に強くなるので、結果ほとんと同じような手応えの戦闘バランスが延々と続くのです。これは地味ながら本当にキツい。
またイベントも全体的に起伏に乏しく、無駄に長大な割にはほとんどのイベントが記憶に残りません。唯一印象に残っているのは小さな女の子のイベントくらいでしょうか…。

正確にはクソゲーに属するものではないのかもしれませんが、こういうパターンで残念な評価になってしまう作品もあるのだなと、幼い頃ながらにしみじみと感じた作品でした。

関連リンク

スポンサーリンク
スポンサーリンク
^