聖痕のジョカ 光と闇の聖王女 レビュー

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新感覚シミュレーションRPG…

機種 プレイステーション
ジャンル シミュレーションRPG
発売元 タカラ
発売日 1997年4月25日
評点   (5点)

なんとなく「ジョジョ」を連想させるパッケージが印象的なPSの新感覚シミュレーションRPG。初めて中古屋で見かけたときは漂うマイナー臭にときめいたものですが、元々は「電撃スーパーファミコン」の連載漫画とのこと。しかし舞台は漫画版の数百年後の世界のようで、原作の知識はそれほど必要なさそうです。というか絵柄を比べる限りではまったくの別物感があり、なんとなく原作未読の人のほうが抵抗なくプレイできそうな…。

カルディア大陸の中心「世界のへそ」に封印されていた大いなる力「聖痕(ルーン)」が、何者かによって解放されてしまったからさあ大変。とぼけた顔の主人公「疾風のアデル」は2人の「ジョカ」と、25個くらいのルーンの収集の旅に出るとかそんな感じの物語。

一見普通のシステムに見えるも、やはり「新感覚」の謡い文句は伊達ではなく、主人公しか動かせないという仕様は確かにある意味斬新で、なかなか受け入れ難いものがありました。他の仲間は簡易的な指示ができるくらいで基本闇雲に突っ込んで行き、大抵主人公を数回動かしているあいだに戦闘は終わります。敗北しても反省会の後に経験値そのままで再戦できるというゆるい仕様で、戦略性や緊張感といったものはまったくありません。

豊富な装備箇所とか技を覚えたりとか、なまじ普通の作品っぽく見えるから余計にたちが悪いのです。行き先がひとつしかないのに選択させる地図画面も意味不明。それらのせいで「まだプロローグなんだ…。プロローグが終われば皆動かせるようになり、寄り道やレベル上げもできるようにようになるはずなんだ…」と勝手な希望的観測をしてしまい、どうも「始まった感」がないままに、あれよあれよとエンディングを迎えている感じでした。

また多くの仲間が加わるものの、主要メンバー以外はほとんど使う機会がなく、また使う必要もなく、そもそも使ったとしても勝手に動くので結局使っている感がなく、とにかく存在感が希薄です。可愛らしいタッチのキャラクターデザインは味があり、特にステータス画面の背景に描かれているものは魅力的なだけに本当にもったいない。一応全員一回は見せ場があるし、結局全員「聖痕(ルーン)」の所持者になるので設定は悪くないのですけれど。

限られた容量の中で、どうも力の入れ所を間違えてしまったかのような残念な印象を受けます。とにかくオーソドックスなシミュレーションRPGとしてプレイしてみたかった、いろいろな意味でもったいない作品でした。

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