謎のマスカレード レビュー

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ころんぼは、りょうりもウマイ!

機種 PCエンジン
ジャンル アドベンチャー
発売元 メサイヤ
発売日 1991年9月27日
評点   (7点)

PCエンジンの推理物アドベンチャー。
山神家というブルジョワジーな一家内で起こった殺人事件を巡り、プレイヤーは探偵の円陣龍之介となって館の中を徘徊します。舞台は数十年前の設定のようで、大正建築の館内を優雅なBGMに乗せ、セピア色のグラフィックの中を捜査するのはなかなか雰囲気が出ているのではないかと思います。

しかしまあ~なにしろ人数が多い!人間関係を把握するだけでも一苦労だというのに、紛らわしいことに主人公の仲間というのが五名ほど料理人や家庭教師などに身をやつして忍び込んでいるようで、明らかに怪しい顔つきの奴が仲間だったりでもうわけがわかりません。「ころんぼは、りょうりもウマイ!」とか言われても知らねぇよという感じです。

そんな本作の一番の特徴といえば、なんと言っても効果音が挙げられます。
人が突然現れたとき、また証拠品を発見したときに「フィィッ!」とか「ヴァー!」などの非常に心臓に悪い効果音が鳴り響き、また前述した優雅なBGMとのギャップがこの効果を一層際立たせ、その威力たるや鳴るポイントがわかっていたとしても体が反応してしまうほど。当時中学生だった自分にしてみれば、同ハードの「邪聖剣ネクロマンサー」以上に夜一人でやってはいけない作品でした。

物語の進行は他の推理物と同じく、聞き込みを続けているうちに第二の被害者が出たりで進展していくのですが、この進展のフラグがとにかく堅いのです。よくある「Aに1の事件のことを聞いたら、次はBに2の事件のことを聞く」のような生易しいものではなく、例えば次のステップが「Aに1の事件のことを聞く」だとしたら、正確には「すべての人物にすべての情報について話を聞いたあと、Aに1の事件のことを聞く」となります。
まあそれはさすがに言いすぎかもしれませんが、全員にすべての話を聞いて「何も進展しねえ!」と喚いていたところに突然イベントが発生したりして、その堅牢なフラグ立ては「捜査の基本は地道な聞き込みである」ということを如実に体現しているかのようです。

当時の自分がこの堅牢なフラグ立てに太刀打ちできるはずもなく、最終的には兄の助力を得てエンディングにたどり着くことになりました。兄の勘が鋭すぎるので怪訝に思っていたら、実はPC98のリメイクだということで、もともとは「藤堂龍之介探偵日記シリーズ」だと教えてくれました。本作はその中の「琥珀色の遺言」に当たります。DSでのリメイクもされているようで、機会があったらやってみたいものです。

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