ミスティックドラグーン レビュー

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やってみなけりゃわからないさ

機種 プレイステーション
ジャンル RPG
発売元 エクシング
発売日 1999年6月17日
評点   (6点)

魅惑的なタイトルが目を惹くプレイステーションのRPG。
キャラクターデザインはPC98「デッドフォース」の神村幸子さん。

舞台は剣と魔法のファンタジー世界で、ドラグーンの名の通り竜騎士の飛び交う大戦もの。「航時竜」という時空を移動できる竜と、それを利用した独特なタイムパラドックス理論を絡め、二転三転とするストーリーを展開します。

そんな本作ですが、世間での評価は正直残念なものになってしまっています。
まず何よりRPGの肝である戦闘が、まったく機能していないことで有名「フリーターンシグナルバトル」を筆頭に、適正レベルの敵に先制されるバランス、対象の選択がまどろっこしい弓と魔法、またそんなことをしている間に容赦なく攻撃を繰り返す敵の行動の早さなど、全般的にストレスの温床になっています。
ストーリーのほうも先に述べた通り主軸の時空航海がかなり独特な仕様で、まあー確かに正解のないものとはいえ、その斬新な解釈にはツッコミを入れられずにはいられません。他、竜を伴った街中の移動が地味にイラッときます。

恐らくこのあたりが世間の残念な評価の主たる理由で、ストーリーもシステムもダメという一見救いようのない作品に見えるのですけれど、実際は良いところもたくさんあるのです。

例えばキャラクターの層の厚さ。この世界の基本的な勢力図は「プラーマ」と「グレイセル」という二国の争いで、両国とも実に様々なキャラクターが存在します。特に序盤に主人公たちが仕官するプラーマ連邦には「八将軍」という強力な将たちや、竜騎士の先輩的存在である「タクティカドラグーン」の面々がおり、RPGでは比較的珍しい、勢力組織として重厚な設定が成されています。
これが名前やドット絵だけなら混乱してしまいそうなものの、神村幸子さんの美麗なキャラクターデザインはこの主要人物のほぼ全員に用意されていて、メニューの「会った人たち」からいつでも閲覧することが可能です。PSの性能の限界か、その美麗なデザインが100%再現されているとは言い難いのですが、ここまで贅沢に設定されていると、実は原作が存在するのではないか?とすら思ってしまうほどです。

そしてストーリー。前述の通り時空航海はかなり奇抜なものと言わざるをえませんが、それさえ目をつぶれば展開自体は悪くなく、例えばちょっと遅めのヒロインの加入時期や、未来では意外なキャラが仲間になったりなど、なんというか非常にRPGのツボを押さえていると思うのです。特にラストバトルへの展開とか、ああいうの好きだなぁ。

他、エルフに教えてもらうという魔法の習得方法や、空中戦の回数によってアイテムがもらえるシステムなど、本当に良い面は多いと思うのですが、強烈な短所が目立ったばかりにこれらが覆われてしまい、残念な評価ばかりが先行してしまっている感があります。とはいえ、戦闘がストレスというのはRPGとして確かに致命的で、ここを耐えられるかどうかがひとつの線引きになりそうです。

ちなみに下記の関連リンク「屋根裏部屋」は、キャラクターデザインを担当された神村幸子さんの個人サイト。
中央上部のリンクから、本作のイラストを数枚見ることができます。こういうのが残っているのは嬉しいですよね。

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