モンスターメーカー 闇の竜騎士 レビュー

スポンサーリンク

不運な未完成作品

機種 PCエンジン CD-ROM²
ジャンル RPG
発売元 NECアベニュー
発売日 1994年3月30日
評点   (4点)

世の中には製作側の事情でクソゲーとなってしまう作品というものがありますが、本作も間違いなくそんな作品のひとつでしょう。延期に延期を重ね、ようやく発売されたもののその内容はバグまみれ。さらにはいつの間にか前後編の構成になっていて、しかも後編は未だに発売されていないという…。
まあ、そのへんの内容は他のレビュアーさんに任せ、純粋なゲーム内容をレビューしたいと思います。

今作の主人公はライアという女の子。パッケージではなんだかお高くとまっている印象を受けますが、実際はすんごい良い子です。そんなライアが諸事情によって住んでいた村を追われ、自身の出生の謎を求めて旅立つという物語。

システム的には前作「光の魔術師」と同様にカードの世界ではありませんが、戦闘はカードの世界の頃の名残があります。要するに、これまでのシリーズで一番普通のRPGになっていると言えます。最大8人も参加できる戦闘画面はちょっと新しいかもしれませんが。

モンスターメーカー 闇の竜騎士

しかし、CD-ROM²らしい声やムービーの演出は、こういう世界観やキャラクターが既に確立されているシリーズの作品だと一層活きてきます。正直それだけで目新しいシステムなんかは不要かもしれません。そういう意味では、CD媒体のハードに移ったのは正解だったと思います。ほんと、着眼点は良かったんですよね…。

一応、目新しいものとして「マスターシステム」というカッコいい名前のものがあります。これは各街の宿屋には大抵鍵の掛かった部屋と宝箱があり、同じ宿屋に何度か続けて泊まると主人からその中身が貰えるというもの。一応の救済措置とのことで、説明書のイラストによると「これやるからどっかよそ行ってくれっ」というなかなか情けないシステムのようです。ネーミングは宿屋のマスター(主人)システムということなのでしょうか。

また、どういう訳か今作はメインの仲間が女性ばかりで構成されます。男性は限られた期間に仲間になるコボルトやシャーズくらいのもので、これまで主役経験のあるローランやアルシャルクは登場せず、エルサイスは戦線離脱、タムローンもいかにも仲間になりそうな登場をしておきながらそのまま去ってしまいます。何か意図的に女性パーティーにしている理由がありそうな気もしますが、それも今や闇の中といったところです。
ちなみにディアーネファンの方のために言っておくと、彼女は今作では仲間になりません。やっと登場して仲間になるのかー?というところで前編の終了です。待ちわびて肩透かしを食らわないよう気をつけましょう。自分のように。

正直前編だけでは評価のしようがないところではありますが、演出を豪華にした普通のRPGというのは、ほんとこのシリーズに求められたひとつの最終形ではないかと思います。それだけに、その期待を裏切った罪は軽くないのでは…。もはや10年以上経ってしまっていますが、後編「神々の箱舟」を求める声は今でも少なくはないはず。当てのない続編やリメイクを希望するのとは訳が違うので、3DSでもVITAでもなんでもいいから、とにかく物語の完結を望みます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
^