マジカル封神 レビュー

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ふしぎRPG

機種 ゲームボーイアドバンス
ジャンル RPG
発売元 コーエー
発売日 2002年3月29日
評点   (8点)

GBAの若干マイナーなRPGです。
タイトルの「封神」が目立ちますが、舞台は太公望たちが妲己を倒した数年後の世界で、仙人学校に入学したての、「宇宙」と書いて「ソラ」と読む少年が主人公。封神演義の主要キャラも出てくるもののほとんどゲスト的扱いで、雰囲気的には封神演義の外伝といったところ。

ゲームキューブの「バトル封神」と連携していて、本作で入手したパオペエをバトル封神で使用することができ、また本作にもシナリオ追加等の恩恵があったりします。

まずビックリしたのが、まるでGBAの性能を持て余しているかのような快適さ!グラフィックはSFC全盛のものですが、その分処理の重さといったものとは一切無縁で、戦闘はひたすらにスピーディー。特にCD媒体のRPGに慣れていると、感動すら覚えるほどの爽快感が味わえます。

主軸となるパオペエ集めも、基本的に各地に散らばっている素材とレシピ、そして「言霊」という「黄昏のオード」を彷彿させる音声で作るのですが、素材は画面を切り替えるだけで何度でも入手できますし、言霊もロードを繰り返せばまあどうにかなるものなので、割かし楽に次々と作成することができます。もちろん個々様々な効果があり、物によっては戦局が随分変わるので収集にも熱が入ります。ほんと、パオペエってゲームに向いていますよね。

そしてシステム以上に、ストーリーや演出がなかなかに秀逸です。
何よりまず、この封神演義というか、こう仙人とか導師とかが普通にまかり通る世界観に、それ故の独特な雰囲気を演出するのに成功しています。パオペエはもちろんのこと、素材となるアイテムの名前、似合った音楽、「運気」という概念に伴って森で突然聞こえる泣き声と笑い声(結構怖い)、などなど、「ふしぎRPG」というジャンルに恥じない独特の空気がそこにはあります。

なんというか、ちょっと死が身近に感じる世界観なのですね。それがこの仙界のような雰囲気と相まって、子供の頃に見た地獄絵巻のような不気味さを垣間見るような気がするのです。さらにSFCのようなグラフィックと幼い主人公たちという設定背景が、その雰囲気を中和したり、ときには際立たせたりして。

最初は「バトル封神」のオマケ的存在としか思えず、実際ボリュームはかなり乏しい部類なのですけれど、終わってみればだいぶ満足のいく内容のものでした。良質なストーリーさえあれば、グラフィックもボリュームも最低限でいいということを再確認させてくれるような、見事な作品です。

攻略ページ

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