黒い瞳のノア Cielgris Fantasm レビュー

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三年のみで

機種 プレイステーション
ジャンル RPG
発売元 ガスト
発売日 1999年7月1日
評点   (7点)

ガストが放つ隠れた良作RPG。アトリエシリーズはひとつもプレイしたことはありませんが、調合をなくし、魔獣を捕らえて仲間にすることができればだいたい本作に近くなるんじゃないかと勝手に思っています。

軽い気持ちで魔王の封印を解いて石にされてしまった幼馴染を救うため、世間知らずの村娘だったノアが都会に出て、アルバイトに励んだり魔獣を捕えて調教したりしながら、三年という期限以内に魔王を倒そうとがんばる物語。

パッケージからも伝わるように、女の子らしい綺麗な印象の作品です。タイトル画面からして演出が凝っていて、音楽も各街を中心にクオリティが高く、戦闘のBGMにすら気品を感じてしまうほど。武骨な作品ばかりをプレイしてきた自分にとって、最初は少女漫画を読んでいるような気恥ずかしさがありました。

しかしRPGとしても作りはしっかりしていて、特に三年という期限が設定されている手前、常に良い意味の緊張感を伴います。パーティー構成の中心となる魔獣の種類もどちらかと言えば少なめで、30というレベルの上限もこの期限に合っています。また、移動する度に何かしら起こるのではと思うほどイベントが豊富に用意されていて、初回プレイだけではとても把握しきれません。
三年という、この少し足りないと感じるくらいの期限設定が本当に絶妙で、この制約の中でどれだけのことができるかのと、普通のRPGとはまた違った楽しみ方がありました。

半面、だからこそ期限が延びるルートは蛇足だったんじゃないかとも思います。まずイベントの数がこの延長に対応できていなく、あれほど頻発したというのに五年目、六年目ではほとんど何も起こらなくなるので余計に寂しく感じます。また、期限が延びる=ほぼBAD END確定であり、まあ中にはBADというほどでもないものもありますが、HAPPYと呼べるものでもありません。だいたい用意されているエンディングの半分以上がHAPPY ENDじゃないというのはちょっと意地が悪いというか、特にこんな健気で一途な女の子ががんばる物語には似つかわしくないのでは…。
とにかく、絶対に三年!と割り切っていたほうがいろいろと潔かったと思います。

ワンダースワンで続編の予定がありましたが、残念ながら発売中止になってしまいました。ガストさん、アトリエもいいけどたまにはこちらも思い出してみては。

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