フォックスジャンクション レビュー

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忘れてはいませんか?

機種 プレイステーション
ジャンル アクションRPG
発売元 トリップス
発売日 1998年4月29日
評点   (6点)

忘れてはいませんか?
誰もが心に持っている
新しいけれど古い、古いけれど新しい
大切な、大切な記憶たち

こんな渡辺篤史さんの魅惑的な語りから幕を開ける本作は、PSの誇る個性派アクションRPGといったところ。アクション?と確認されるとちょっと怪しいのですけれど。とにかく、小規模ながらも味のある佳作「フォックスジャンクション」の紹介です。

ストーリーは世界観が若干特殊なのですがかいつまんで言うと、主人公ケイジの好きな作曲家シルカとその秘蔵っ子リィリィが、「旧都市」という危険なロボットが徘徊する空間に閉じ込められてしまったので、実力者で有名人のJ.B.ランドシーカーという人とケイジの2人で助けに行く(別行動)という物語。

世界観が特殊なら、システムや画面の視点、インターフェイスなども特殊で、慣れるまでは戸惑うこと必至です。しかし一度コツを掴んでしまえばやることは単純で、ドラムを拾って情報を集める、敵を倒してパーツを拾って自分用のロボット「オートマータ」を作る、あとはひたすら目的地めがけて突き進む、とそれほど多くはありません。控え室に戻るとアイテムがリセットされるところなど、なんとなくローグ系を感じさせるところも。

単純作業になりがちなためか、メインフィールドとなる「旧都市」は意外に凝った作りになっていて、スタート地点のような荒廃した町並みばかりかと思いきや、森や氷、洞窟といったものから、夜空に星座の輝く幻想的なエリア、意味不明な看板が乱立する独創的なエリア、雲上都市のような魅力的なエリアなど、「どういう空間なんだよ」と疑問に思うくらい多彩な顔を見せます。特に雲上都市はBGMも素敵です。

終わってみればプレイ時間は10時間未満で、正直ボリューム不足は否めません。ストーリーに関しても脳内補完に頼る部分は多く、話の規模的にもひとつの作品というよりは、いち作品の中の大きめなイベント、もしくは外伝的作品といったほうが正しいかもしれません。
しかし話の大筋としては好きな部類なので、それだけに惜しい作品とも言えます。もっとケイジの内面の掘り下げがされていたら、エンディングはさらに良いものになったんじゃないかと思うのですが。

あと、スタッフロールで流れる「ゼンマイ仕掛けのRuby Angel」は良曲です。これを聴くためだけでも一度クリアする価値はあると思います。これも歌っているのがリィリィの声の岩男潤子さんなので、個人的には作中のラストにリィリィが歌い始めてスタッフロール…という流れがベタながらもよかったかも。

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