ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 レビュー

スポンサーリンク

ロールプレイングシミュレーションの幕開け

機種 ファミリーコンピュータ
ジャンル シミュレーションRPG
発売元 任天堂
発売日 1990年4月20日
評点   (8点)

自分の中ではシミュレーションRPGいうジャンルの代名詞。
ファイアーエムブレムシリーズの記念すべき初代作です。

初めてCMを見たときは仰々しいスケールの割に、肝心のゲームの映像が一切映らないので「なんだこりゃ」という感想しかなかったのですが、当時小学生の自分のクラスで誰かがやり始めるやまたたく間に浸透し、その手強い難易度は長らくのあいだホットな話題となりました。

物語は至ってシンプルで、とある王子様が光の剣で暗黒竜を倒すという王道的なもの。しかし中世ヨーロッパを基にした人対人の勢力のぶつかり合いに、魔法やドラゴンというファンタジー要素を少し加えた設定は、今でも自分がRPGに求める理想の世界観となっています。

本作及びシリーズ一番の特徴は、なんといっても「命の重さ」でしょう。
これが本当によくできた仕様でして、例えばお気に入りや主力のキャラがやられたらそれはもう迷わず即リセットなのですけれど、反対にさして重要でもない、たまたま出撃枠が空いていたからとりあえず出してみたような中途半端なキャラが、章の終盤で思わぬ増援にやられてしまった場合、しかもその章では途中まで本当に順調に進んでいて、お気に入りのキャラの皆が皆納得のレベルの上がり方をしていたという場合でも、大抵の人は、やはりリセットを押してしまうのではないでしょうか。

純粋な難易度に加え、量産型でない一人のキャラクターを死なせてしまうという罪悪感、そして何よりプレイヤーのプライドに訴えかけるこの仕様は常に緊張感を伴わせ、こういうシミュレーションRPGに陥りがちな作業感を完全に取っ払いました。まあ~中には一人二人死んでも気にしない!なんて人もいるのだとは思いますが、少なくとも意地っ張りばかりの自分のクラスにそんな輩はいませんでした。

やがて自分の周りでは「非売品武器は使わない(使用回数を減らさない)」「8章(みなとまちワーレン)では増援をすべて撃退する」などの厳しいルールが暗黙のうちに浸透し、ただでさえ楽ではない難易度を無駄に吊り上げてのプレイが強いられました。スターライトなんか最低限の回数で済ますため、必殺の一撃が出るまでリセットを繰り返したりと…今思えば本当に不毛です。
またセーブデータの消えやすさも手伝って、本当に長い時間を本作に費やしたと思います。自分のシミュレーションRPGというジャンルの基礎はすべて本作で学んだと言っても過言ではありません。

今なおこのジャンルの代表格として君臨し続ける当シリーズですが、本当にすごいと思うのは、大よそのシステムがこの初代作でほぼすでに完成されているところ。主要システムで欠けているのは支援会話ぐらいのものでしょう。さすがにグラフィック等は頼りないものの、システム面の完成度は極めて高い、シリーズが有名になるのも納得の初代作。まさにここに「ロールプレイングシミュレーションの幕開け」が起こったのでした。

攻略ページ

関連リンク

スポンサーリンク
スポンサーリンク
^