ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち レビュー

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迷っているヒマはない

機種 プレイステーション
ジャンル RPG
発売元 エニックス
発売日 2000年8月26日
評点   (8点)

発売日付近に購入した人だと、「石板集めとショートストーリーを重ねるだけで無駄に時間のかかるゲーム」のような印象を持っていることが多いのではないかと思います。実際自分も長らくのあいだそう思っていました。

ところが、なんとなくやってみたセカンドプレイにてこの印象は激変します。

そもそもファーストプレイでは、余裕がなくなる要素が多すぎるのです。
冒頭の謎かけから初戦闘に至るまで一時間ぐらいかかり、長大なストーリーのために経験値は抑えられ、まさかのキーファの離脱とまさかのムービー、石版を集めるために過去と未来のほぼ同じ街・ダンジョンを2度漁り、足りない場合は遠回しなヒントしか聞けず、待望のダーマでは転職を目前にしながら長く辛いイベントに阻まれ、いつキーファが戻ってくるのかとときには過去のユバールのテントを探したり、終盤までイベントのない七色の入り江や氷漬けの海賊船に何度も足を運んだり、回復担当にしていたマリベルが突然抜けてうろたえたり、そんなときに限ってヘルクラウダーのような強敵にぶち当たったり、再びまさかのムービーにぶち当たったり。

そんなこんなでどうにかクリアまでこぎつけたとしても、結局途切れ途切れの印象しか残っていなかったりするのです。「最低でも100時間!」と言われていましたが、1/3ぐらいは迷ったり無駄足を運んだりの時間ですし、そもそも100時間なんてのはRPGの一般感覚としてどうしても長すぎます。通常感覚として追っつかない。10時間の映画を観るようなものだと思います。

そこで、自分の記憶と攻略情報を頼り、余裕を持って臨めるセカンドプレイですよ。
何より石版探索という不毛な作業をなくすだけで本作の苦労は半減します。そうなるとうろ覚えだった個々の世界のストーリーや、漠然としていた話の大筋の複線などが浮かび上がってきて、その見事さに今更ながら圧倒されるのです。からくり兵やハーブ園、チビィにモンスターの神父さんなど、とにかく一筋縄ではいかない秀逸なシナリオの多いこと。「4」あたりから出始めた、元来の可愛らしいめの絵柄と堀井さんの描くエグい展開のギャップが醸す、シリーズ特有の空気が本作では特に色濃く出ていたように思います。

もともと長大なストーリーを擁する本作なので、石版収集等の迷いどころは、もはやファーストプレイであっても攻略情報を見るほうが賢明でしょう。長らくの自分と同様にどうもイマイチの印象しかない人は、是非ともそのへんを取っ払ったセカンドプレイに踏み切ってみてほしい、簡単に評価の下せない作品です。

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