アヴァロンコード レビュー

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世界を書き換える預言書RPG

機種 ニンテンドーDS
ジャンル アクションRPG
発売元 マーベラスエンターテイメント
発売日 2008年11月1日
評点   (7点)

HACCANさんの描くかわいらしいパッケージが印象的。
内容は、なんとなく「二ノ国」のようなものを想像していたところその予想は外れまくり、ジャンルは一応アクションRPGに属するものの戦闘自体の比重は少なめで、結局この「預言書RPG」という斬新な言葉がしっくりくる不思議な作品です。

昼寝から目覚めた主人公は唐突に「預言書」を手に入れてしまい、精霊によると世界はまもなく滅びるとのことで、次の世界のために今の世界の価値のあるものを預言書にひたすら記録しましょうという物語。よく考えたらかなり荒唐無稽な冒頭です。そもそも預言書ってそういう用途なのでしょうか。

とにかくこの預言書が中心で、預言書の情報量を増やすのが本作の大目的。情報量を増やすには新しい土地を歩いたり調べたり、パズルゲームのようなステージをクリアしたり、または「コードスキャン」という、人やらモンスターやらに預言書を叩きつけたりすることでページが追加され、数値として増えていきます。
コードスキャンの対象はそれぞれ幾つかの「コード」を持っていて、預言書を持つ者の特権としてそのコードをいじくることができ、例えば序盤のイベントではゴブリンから「石」のコードを取り払うことでHPと防御力を下げることができるといった具合です。また「メタライズ」というコードのレシピとも言うべきものがあって、アイテムはそのメタライズの通りにコード入れることで、特定のアイテムに変化したりします。

ほかにもいろいろありますが、要するにこの預言書はメインメニューであり地図であり、またアイテムやモンスターの図鑑も兼ねるという優れもの。プレイ時間の半分はこの預言書をいじくっている時間なんじゃないかというくらい、本作の根幹たる部分と言えます。
にもかかわらず、実は微妙に使い勝手が悪いという欠点がありまして、これがページの増える後半になるほどジワジワと効いてきます。コード検索はさすがに望みすぎだとしても、せめて各項目にもう一段階目次を作ってほしかった。あとブラウザの「戻る」のようなボタンも。

また、情報量やメタライズ入手の手段として、一般的なRPG以上に「調べる」という行為が重要になってくるのですが、「ジャッジメントリンク」というギャグアニメのような演出をする技が使えるようになると、その調べるのAボタンを押す度に「えーい!」とか「やあー!」とか言いながらバンザイをするようになってしまいます。あれはどうにかならなかったのか…。

だーれだ?

ストーリーは軽く破綻気味で、特にローアンの人々の手の平の返しようは呆れるレベルのもの。各キャラの心情もよくわからず、釈然としないままとりあえず本編クリアを迎えていたという感じでした。
というのも、街の人々にはプレゼントを贈ることができ、これがサブイベントのフラグになっているのですが、これを自分は父親的な目線で「ティアは誰にもやらん!」と一切行わずに進めてしまい、よく見たら同性やじいさんや動物にまで贈ることができると気付いた頃には物語はもう終盤で、結局初めて誰かに贈り物をしたのはクリア後のことだったのでした。そりゃあ淡白なストーリーになるわ。大会前の数日もすべて即寝でした。

で、クリア後にようやくコツを掴んでサブイベントを起こし、各キャラの固定コードを外したりしていると、さすがに少しは本作の印象が変わった気がします。ただそうなると当然ヒーロー候補の好感度も上がってしまうため、我が家で寝る度に「だーれだ?」と気持ちの悪い起こされ方をするのはいろいろな意味で戦慄が走りました。だめだ、個人的にやはりRPGにこういう要素はいらない…。

序盤は何をしていいかわからないのと預言書が使い辛いこともあって、この時期の作品にしては珍しいとっつきにくさだと思います。が、これが慣れてくると変な中毒性があり、いろいろな発想を駆使して預言書の情報量を上げることに悦びを感るようになってきます。自分の場合はこの境地にたどり着いたのがクリア後の話だったのでなんとも言えないところではありますが、恋愛要素も含め、ハマる人にはハマるんだろうなーというのは理解できる作品でした。

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