アークザラッド2 レビュー

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大作でした

機種 プレイステーション
ジャンル シミュレーションRPG
発売元 SCE
発売日 1996年11月1日
評点   (9点)

前作同様、発売10年以上経ってからのプレイです。ですが本作に関しては声を大にして「やられた」と言いたい。なぜ本作をリアルタイムでやらなかったのだと、当時の自分を叱り付けたい気持ちになります。
そもそも友人から前作の酷評を聞いていたのと、出荷量の問題かなんなのか、前作同様に本作までもが中古屋に激安で並んでいることが多かったので、どうしても話題先行や惰性でそこそこの売り上げを記録してしまったシリーズ、という印象を十年以上も持ち続けてしまっていました。

前作同様のテンションで始めてみたものの、武器防具やアイテムの売り買いというRPGらしいシステムが追加され、他にもクエストやミッションと同じくのギルドシステム、定番とも言える鍛冶屋・合成屋の登場、熟練度などの新しい概念が増えて戦略性の増した戦闘、そしてなかなか終わりの見えないストーリー展開、などなど、全体的にRPGとしてかなり骨太になったことに驚かされます。
それでいてグラフィックは前作と大差なく、またBGMも前作からの使い回しが多いので、ちょっと不思議な感覚になることも。

本作の主人公はエルクという15歳の少年で、序盤はこのエルクを中心に物語は進んでいくのですが、中盤からは前作のキャラの大半が一挙に加わることになり、当初この展開には前作が短すぎてキャラがもったいないからこうしたのかなと、若干醒めた考えをしていました。
ところが、前作の終盤で賞金首となったアークたちはどこか風格が備わっていて(自分の場合は強いデータをコンバートしていたので尚更)、頼もしいことこの上ない存在となってくれます。特にアークの「前作主人公」という立場がやけにカッコよく、同時にこの「ダブル主人公」とも取れる状況がとても贅沢なものに感じました。
また、他の仲間の一人もが決して加わった「だけ」の死にキャラとなることもなく、シュウと意気投合するトッシュや、リーザに祖父のように接するゴーゲン、サリアを嗜めるイーガなど、それぞれが存分に存在感を発揮し、見事に前作と本作が融合するのです。

前作の「超短けぇ」と「ラスボス超弱ぇ」の意見は、恐らく前作に不満を感じた人の大多数の意見そのものだったのでしょう。本作ではストーリーはよくディスク1枚に収まりきったなというほどの長さに、ラスボスは数時間の長期戦必至というほどに、正直少々加減を知らぬくらい改善されました。あのラスボスの強さにどれだけ装備やレベルの見直しを迫られたことか…。

壮大なるクライマックスにたどり着く頃にはプレイ時間も前作の10倍ほどの時間が経過していて、そしてそのころにはもう主人公は再びアークに戻っておりました。自分の中では話題先行の評価いまいち作品の主人公だったはずの彼が、壮大なこのストーリーの大一番で、完全なる主役として勇者として、凛然と最後の敵に突っ込んで行くのです。こんな感覚は数多のRPGをクリアしてきたと言えど、恐らく初めてであろう不思議な感覚でした。

エンディングは決してハッピーエンドとは言えない結末ですが、グラフィックどうこうではなく、あんなに綺麗なスタッフロールは見たことがありません。ボーっとエンディングを眺めながら、ああ、やっぱりこれは「アークザラッド」だったのだなぁと、そのときしみじみと感じたのでした。

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