キャプテン翼 ‐ リネカーくん捜索

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概要

本作は紛れもなく漫画「キャプテン翼」無印版の、中学生編を元にした作品である。
当然ゲームなので原作と異なる部分は多く、本来はありえない対戦カードが組まれたり、オリジナルのキャラが登場したりもする。

通常、敵チームに存在する名前のあるキャラは、原作でそれなりの存在感を示したキャラである。
しかし例外として、あまりに特徴の見出せない外国チームにはオリジナルのキャラを配置し、バランスを表現している。
スペインの「アルゴスくん」、ポルトガルの「シャラーナくん」、ポーランドの「マッハーくん」などはまさにそれに該当するオリジナルキャラ。
彼ら名のある選手が一人加わることによりその外国チームに「個性」が生まれ、単調になりがちなリーグ戦の繰り返しを見事に回避していると言える。

―しかし、私はとある一人のキャラクターに違和感を覚えずにはいられない。

イングランドJr.ユース。
原作ではフランスと同じリーグに登場し、ナポレオンのかませ犬として見事にその役割を果たし切ったチームである。
全日本と直接のかかわりがないながらもその扱いはいささか優遇されていて、中でも特徴の強かったDFでありキャプテンでもある「ロブソンくん」は、本作での登場も果たしている。

そしてもう一人、本作のイングランドには名前のある選手が登場する。
そう、それが今回私がもっとも違和感を覚えた選手、「リネカーくん」だ。

先ほども述べたように、オリジナルキャラの適用が許されるのは、そのチームに個性が見出せない場合のみである。
しかし、イングランドはすでに「ロブソンくん」という原作にも登場する立派なキャラクターが存在し、十分な個性を誇示している。
名前のあるキャラクターが複数存在するチームは、原作でもそれだけ存在感を示した場合と言えよう。
仮にリネカーくんがオリジナルキャラだとしたら、あまりにも不自然なのである。

ともすればこのリネカーくん、実は原作にも存在していると考えるのが妥当ではなかろうか?
恐らくそれほど有名な試合ではないだけに、実は個性ある登場を果たしていたのだろう。そうだ、そうに違いない。

こうして、私の原作版リネカーくん捜索は始まった。

捜索開始

所詮かませ犬

まず、イングランドイレブンがまともに登場するのはこちらのワンカット。
大会第一日目の第四試合目、フランスとの対戦時である。

早くも疑わしきキャラがチラホラ。

特にリネカーくん?リネカーくん?は立ち位置や発言から考えて、可能性が高いのではないだろうか。

試合開始。
まずはピエールくんが持ち前の華麗なテクニックで攻め寄り、いきなりフランスにチャンス到来。
しかし「ボルギくん」というキワドい名前のFWの痛いシュートミスにより、残念ながら得点ならず。
なぜボルギくんの名前がキワドいのかに関してはこちらにて。

地元開催で浮き足立つフランスユースを尻目に、今度はイングランドにチャンスが到来。

うっさいよ

フランスDF陣の弱点はヨコのゆさぶりらしい。
というか、そういうの言っちゃっていいもんなの?

やがて左サイドからボールは折り返され、イングランド決定的場面!

見事!リネカーくん?

決まった!
なんとフランスから先取点!
しかも得点を決めたのは、先ほど疑惑の片方リネカーくん?である!

この得点力、こいつがリネカーくんなのか!?

このまま君だけを奪い去りたい

…残念っ!こいつは「ディーンくん」という名前らしい。
なんとなくリネカーくんっぽい雰囲気を醸していただけに、この結果はいささか肩透かしを食らった気分である。

勢いに乗り、追加点を目論むイングランド。

あっ

しかしここはピエールくんがカット。
そう、現時点のフランスでまともに機能しているのは彼だけなのだ。
「あっ」と言っているのは先ほど偉そうにゆさぶりがどうこう言っていたやつだと思われる。

リネカーくんっぽい風格?

そのすぐ下のひとコマ。
厳しくチームメイトを叱りつけるのは、最初の疑惑の片方リネカーくん?だ。

このチームメイトへの態度。
彼はイングランド内で、かなりの地位にあると推測できよう。
引き続き注意が必要だ。

そのままピエールくんはまたも華麗なテクニックで単身切り込み、難しい体勢から左足のシュート!

キーパーは逆をつかれるが…!

パワーブロック!

見事キャプテンのロブソンくんがパワーブロック!

大一番でのファインプレイはまさにキャプテンの証。
彼はその恵まれた体格と、そしてこの場面によってゲーム入りを果たしたと言っても過言ではない。

言うなよ

再び攻めに転じるイングランドユース。かなり調子付いている様子です。
だからさ、そういうの言っちゃっていいもんなの?

調子に乗るイングランドFW陣

突っ込むイングランドFW陣。右は先ほどのディーンくん。

む、そういえばゲーム内でのリネカーくんは9番なので当然FW。
だとしたら手前のこの選手、リネカーくんの可能性があるのでは!?

デスノート

…残念っ!こいつは「ライトくん」という名前だった。
とうことはスリートップで、残り一人のFWがリネカーくんということなのだろうか?

このヘディングは守りに回ったピエールくんによって得点ならず。
現時点、フランスでまともに機能しているのは彼だけなのだ。

ブラボーくん

ここでフランスのカルボナーラ監督、業を煮やしてついにナポレオンの投入へ。
キャノンシュートは強力だが、イングランドにはロブソン鉄壁のブロックがある!そう易々と逆転はないはず!
ところでブラボーなんて名前のフランス人、ほんとにいるのだろうか。

っ ァ!!

残念ながら3-1で試合終了 (早)。

所詮はかませ犬のイングランドにこれ以上の見せ場はなく、ろくに選手も写らないままの見事な逆転負け劇。
ロブソン何してた。

結論

これは困ったことだ。
結局「リネカーくん」の文字が出てくることなく、イングランド最大の見せ場フランス戦が終わってしまった。

ガッツポーズのロブソンくん

その後のイングランドはこのワンカットぐらいなので、実質リネカーくん原作登場の証拠は絶たれたと言っていい。

最も有力のリネカーくん??の名前が明かされなかったことだけが心残りである。

彼の初登場時の風格、存在感、そしてチームメイトに対する態度。

もし私がチームのキャプテンとしてこのイングランドと対峙するようなことがあるのなら、きっと私はロブソンを差し置いて、彼に握手を求めてしまうだろう。
そう、さながら松山を差し置いて翼に握手を求めてしまった、ブレーメンのシェスターのように。

やはり、彼がリネカーくんのような気がしてならない。いや、そうであってほしい。

私のささやかな願いを込めたところで、厳かにこの項を締めるとしたい。

…ン?

そういえば、私は一つ大きな見落としをしていた。
それは、ゲーム内でのリネカーくんの風貌についてである。

「井沢型」

見ての通り、リネカーくんはロンゲ。
型で言うなら、これは立派な「井沢型」に属するロンゲなのである。

この条件を加味すれば、サル瞳そらさないでも、とっくに選考外と言えよう。

なんてことだ、こんな重大な見落としをするなんて!
この逆転の発想に気付いていれば、始めからロンゲを探せばよかったのだ!

今からでも遅くない!

ロンゲだ!ロンゲを探すんだ!

私は急いでページをめくり直した。

そして…

ん?
お…?おお…??
いたーーーーーー!!!

いたーーーーーーー!!!

真・リネカーくん

この風貌、間違いない。
彼こそ私たちが求めてやまなかった、原作版のリネカーくんであろう。

原作版のリネカーくんは、確かに存在したのだ。

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